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お酒を飲むと眠くなり、お店や駅で寝てしまう方もいます。お酒を飲んで饒舌になることもあるのに、眠くなることもあるというのはなんだか不思議ですね。今回は、お酒を飲むと眠くなる理由と寝酒の影響についてご紹介したいと思います。
なんでお酒を飲むと眠くなるの?
お酒をのんで眠くなるのはアルコールのせいだった!
お酒には、エタノールという脳を麻痺させる成分が含まれているため、お酒を飲むと眠くなります。お酒を飲み始めて大脳皮質だけが麻痺しているときは、機嫌が良くなったり悪くなったりしますが、小脳まで麻痺すると酩酊し、さらに海馬が麻痺すると泥酔し記憶ができなくなります。
眠くなるのは体からのアルコール信号!
すぐ眠くなるようになったら肝臓からのSOS?
お酒に含まれるアルコールは、肝臓で分解されるので、アルコールの作用によって脳が麻痺する状態が、以前より少ない量のお酒で起こるようになったということは、前より肝臓の機能が弱っている可能性があります。
寝酒は体に良くなかった?
肥満を招く
お酒を飲むと食欲増進効果があり、また酔うことで食べ過ぎを控えるという気持ちがなくなり、たくさん食べてしまいがちです。そして、寝ている間はエネルギー消費が少ないので、使わないカロリーが脂肪となり、肥満の原因になります。
眠りの質が下がる?
血中アルコール濃度が低めのとき、覚醒作用があります。そのため、寝ている途中に、血中アルコール濃度が低下してくると、覚醒作用で睡眠が浅くなってしまいます。睡眠中に深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠が交互に繰り返されるところ、ノンレム睡眠が減ると、脳が十分に休まりません。
不眠症になる?
アルコールには耐性があるため、寝酒の量が増えていきがちですが、寝酒を多く飲む習慣がある人が急に止めると、なかなか眠れないということが起こります。そのうえ、深いノンレム睡眠が少ない睡眠パターンになっているので、脳が十分に休まりません。
アルコール依存症や生活習慣病につながってしまうと、後で苦労するので、寝酒をたくさん飲む習慣は止めておきましょう。少量のお酒はリラックス効果があって、楽しむためのものですから、寝酒はせずに、細く長くお酒を楽しみましょう。